私は第2回テスクチャレンジ設計コンペにて優秀賞をいただきました。
応募条件が北海道在住者限定と言うことで、このエリアで今後建築設計に関わる仕事をする上で是非受賞しておきたいと言う思いで応募しました。
森との関わりがテーマとなった課題に、森と都市の境を建物のフォルムと構造を通して暗に語りかけ、森と人との本来のあり方を住む人、それを見る人にも静かに伝える建築を提案しました。
結果、ありがたく評価を頂き優秀賞のご連絡を受け、研修旅行への招待を頂き他の受賞者の方たちと上海を訪れました。
中国は丁度万博の時期、上海万博では世界第一線の建築家が趣向を凝らして設計したパビリオンが立ち並び圧倒されます。
都市を離れると貧富の差は激しいのですが、上海中心街は想像する土ぼこりと自転車で移動する労働者の風景は見られず日本の経済成長を一足飛びで越えるような、見渡す限り信じられない数の高層ビルが立ち並び、今も工事中のビルだらけです。
建築についてだけでなく、圧倒的な経済至上社会へと発展した中国という国の力強さ、また危うさ、現代においてそれ抜きで語ることの出来ないアジアの第一国の今を感じる貴重な体験をさせていただきました。
受賞の喜び、頂いた経験を設計活動に生かすことができればと考えています。
富谷洋介(遠藤建築アトリエ)