○お待たせ致しました。
いよいよ第4回JIA・テスクチャレンジ設計コンペが開催されます!

○要鋼発表は2012年11月15日です。
今回もたくさんの皆様のご参加を期待しております。


○9月3日の公開審査をもって第3回JIAテスクチャレンジ設計コンペを終了させていただきました。

コンペにご参加・ご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。
ありがとうございました。
第3回受賞作品はこちら
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2011年7月6日水曜日

第1回優秀賞受賞 大田司氏の声

応募のきっかけ
 10人で楽しく食事ができる空間というわかりやすい命題であったこと、当時(現在も)さまざまな問題を抱えていた『食』についてもう少し掘り下げて考えて、建築で何ができるかを考えておく必要があると感じたためです。
応募した案は、単に10人が食事するという空間ではなく、10人単位での利用を繰り返し、食するまでの過程を実行しながら学んでいく仕組みや、循環していくエネルギーの提案等、食育と環境に焦点を当てた提案でした。
審査員の先生方に拾っていただけてありがたく思います。

懸賞旅行
懸賞旅行は中国・北京でした。中国には訪れたことがなかったので、ぜひ訪れてみたい場所でした。その中で印象に残ったことを何枚かの写真で、書いてみたいと思います。
北京首都国際空港。設計はノーマンフォスター。この空港で中国のイメージは一新されたに違いないと感じました。環境を巧みに取り入れた設計で、自然光が心地よい。
そして写真のような、どこまで続くのー?
という規模が中国の大きさを表してます。
先端はかすんで見えません・・・。

言わずと知れた万里長城八達嶺です。
ここは絶対に行きたいと思っていた場所です。
1時間ほどの滞在で行けるところまで歩いてみました。信じられない勾配のスロープに翻弄されましたが、どこまでも続く曲がりくねった景色に圧倒されました。
入口付近のお土産さんはかなりしつこく、小さなパンダのぬいぐるみを購入しましたが(あえて言及しますが、最初からどこかで買おうと思っていたので)、後々計算すると・・・15㎝位のぬいぐるみに3000円位払ってました・・・帰りの空港で同じものを見付けて落胆です。









 
2008年五輪の舞台となった鳥の巣です。
遠景からは、圧倒的な存在感と造形力でシンボルとしては成功しているように感じました。大きすぎて、全景がカメラにフレーミングする位置まで数分歩きました。
内部に入ると、鳥の巣というより鉄骨ジャングルというイメージです。鳥の巣というイメージからくる細いメンバーで構成される構造ではありませんでした。この空間を作るのにこんなに鉄が必要か・・・?という疑問を抱かざるを得ない感じでしたが、ここから中国は国際舞台に出ていくという意欲が感じられる建築でした。






 

おそらく中国では何気ない日常の生活のひとこま。いたるところでこのようにテーブルを出してカードゲーム等をやっている光景を見かけます。
驚いたのはこの写真朝方に撮ったのですが、
10時頃に帰ってきたときにも、やってました・・・ずっとやっていたんでしょうか?






日本の高度経済成長もこうだったんだろうな、と感じた一枚。林立するビル群の足下にはこのような景色がたくさん残っています。
四合院の形式をとったものが多いので、塀の向こう側に大きな樹木が見えます。そして、曲がった道の先に何があるのか?ついつい歩いてしまいます。北京での新しいものは日本の都市でも見られるものが多く、こういう界隈性を持った都市構造がうまく融合できれば面白いのになと感じてしまいます。











ガイドブックにも載っていない(と思う)市民の台所。路地をさまよっていた時に突然現れました。すごい活気。毎日が暮れのアメ横です。人人人。五輪でリニューアルされた前門大街は閑散としていたので、その対比に驚きました。誰のための街なのか?考えさせられる光景でした。







その都市の食文化も沢山堪能しました。
一生懸命英語で注文。理解されず出てきてしまった店などもありましたが、安くおいしいものをいただきました。
入ったどのお店もこの値段でいいの?という印象でした。
写真は、歩き回った中であえて最低価格(日本円で1000円していなかったと思います)の北京ダックをいただきました。目の前で調理していただき、たっぷり載った油を堪能。
大金かけて食す北京ダックはどれだけ違うんだろうと思いました。
安さとうまさに自分は大満足でしたが、同行していた下山さんはその油にやられたようで後半、唸っておりました。

 



北京の建築の代表的な形式である四合院。
開発の手により、どんどん壊されています。
そんな中、うまく新旧のバランスを取った建築を見学しました。
1949に建てられた工場の跡地にある四合院を利用しながら、レストラン・バー・ギャラリーに生まれ変わった1949THE HIDDEN CITY。





敷地内のがれきを再構築、中庭に残る樹木をそのままに、巧みにその景色、光を取り入れています。四合院独特の囲われたプライベートな庭がいくつか連続し、窮屈さを感じさせないつくりとなっていました。
この施設のプロモーションは、海外からの手ということで納得がいきましたが、古いデザインにモダンデザインをうまく融合させています。
もはや、中国ではスクラップ&ビルドしかないと考えていましたが、一つの可能性を感じさせる建築でした。












短い日数でしたが、街がどんどん変わっていくというエネルギーを体験したこと、五輪開発で新旧の街が対極化し、そこに住む人々の暮らしとの関連について考えさせられたこと、‥等非常に貴重な経験をさせていただきました。有意義な北京の旅でした。ありがとうございました!!
  
DAIDA DESIGN STUDIO   大田 司